ウォーターサーバーのフィルター詰まりは、まず給水口やボトルの差し込み部分を確認し、取扱説明書に従ってフィルターを交換・清掃します。水が出にくい原因は、フィルターだけでなく、ボトルの装着不良、給水口の汚れ、エアロック(水の流れに空気がたまる状態)などの場合もあります。
機種によってフィルターの場所や交換方法が異なるため、本体を分解したり、指定外の方法で洗浄したりするのは避けてください。改善しない場合や水漏れがある場合は、使用を止めてメーカーや契約先に相談します。
最初に確認するウォーターサーバーの症状
水が出ないのか、流量が少ないのか、においや濁りがあるのかによって確認する場所が変わります。次の表を目安にしてください。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 水が出ない | ボトルの装着不良、空気のたまり、フィルターの詰まり | ボトルが正しく装着されているか、給水口から空気が抜けているか |
| 水の出が以前より遅い | フィルターの目詰まり、給水口の汚れ | 交換時期、給水口や受け皿の汚れ |
| 水の味やにおいが変わった | フィルターの交換時期、内部や給水口の汚れ | フィルターの使用期間と清掃状態 |
| 水が漏れている | ボトルの装着不良、部品の破損、接続部の異常 | 使用を止め、電源や水漏れの状態を確認する |
フィルターの種類や交換目安は機種によって異なります。交換時期が分からない場合は、本体の表示、契約時の案内、取扱説明書を確認してください。
フィルター詰まりへの対処手順
次の順番で、外から確認できる範囲を点検します。作業前に、やけどを防ぐため温水の使用を止め、本体が熱くなっている場合は冷めるまで待ちます。
- 水漏れがないか確認する。水が本体の内部や電源周辺にかかっている場合は、濡れた手で電源プラグに触れず、無理に操作しないでください。
- ボトルや給水タンクの装着状態を確認する。ボトルが斜めになっていないか、タンクのふたや部品が正しい位置にあるかを確認します。交換直後から水が出にくい場合は、装着不良の可能性があります。
- 給水口と受け皿を清掃する。電源を切り、取扱説明書で認められている方法で、外側の給水口や受け皿を清掃します。洗剤や薬剤を使えるかどうかは機種ごとに異なるため、自己判断で内部へ注入しないでください。
- エアロックの有無を確認する。ボトル交換後などに内部へ空気がたまると、水が出にくくなることがあります。説明書に「空気抜き」「初回通水」などの手順がある場合だけ、その方法で通水してください。
- フィルターの交換時期を確認する。交換式フィルターが搭載されている場合は、使用期間や使用量を確認します。交換時期を過ぎている場合は、機種に合った純正品または指定品に交換します。
- 少量の水を出して状態を確認する。交換や指定のメンテナンスが終わったら、説明書に従って通水し、水の流量、味、におい、濁り、水漏れがないか確認します。
フィルターは水道直結型と浄水型で確認場所が違う
ウォーターサーバーのフィルターには、主に水道水をろ過するタイプと、タンク内の水をろ過するタイプがあります。ボトル宅配型でも、機種によって内部にフィルターがあるため、見た目だけで判断しないでください。
水道直結型の場合
水道直結型は、水道から本体へ水を取り込み、内蔵フィルターでろ過する仕組みです。フィルターが詰まると、給水量が少なくなったり、給水に時間がかかったりすることがあります。
フィルター交換には、止水や配管の取り外しが必要になる機種もあります。交換方法が説明書に詳しく書かれていない場合や、接続部から水が漏れている場合は、自分で分解せず、メーカーや設置業者へ連絡してください。
浄水型・タンク型の場合
浄水型やタンク型は、タンクへ入れた水をフィルターでろ過するタイプです。フィルターの装着が不十分だったり、交換時に空気が残っていたりすると、水が出にくくなることがあります。
フィルターを交換した直後は、指定された量の捨て水や初回通水が必要な場合があります。手順を省くと、流量や味に影響することがあるため、説明書の交換手順を確認してください。
フィルターを洗えば詰まりは直る?
フィルターを水洗いできるかどうかは、製品の仕様によって異なります。使い捨てのカートリッジや中空糸膜など、洗浄や再利用を前提としていないフィルターは、洗っても性能が戻るとは限りません。
「洗浄可能」「再利用可能」と明記されていないフィルターは、交換時期を過ぎたら交換してください。熱湯、漂白剤、洗剤、針やブラシなどを使うと、フィルターを傷めたり、水に成分が残ったりするおそれがあります。
フィルター交換後も水が出ない場合
フィルターを交換しても改善しない場合、詰まり以外の原因が考えられます。次の点を確認してください。
- ボトルや給水タンクが正しい位置にあるか
- 給水口や水の通り道に異物がないか
- 交換したフィルターが機種に対応しているか
- フィルターの向きや固定位置が正しいか
- 交換後の初回通水や捨て水を行ったか
- チャイルドロックや給水ボタンの設定が有効になっていないか
- 停電や電源プラグの抜けがないか
確認しても水が出ない、異音がする、濁りや異臭があるといった場合は、飲用を続けないでください。内部のポンプやセンサー、配管に問題がある可能性もあるため、契約先のサポート窓口へ症状を伝えます。
この症状があるときは自分で分解しない
次の状態では、フィルター詰まりだけと判断せず、使用を止めて点検を依頼してください。
- 本体の内部や電源周辺に水が漏れている
- 電源コードやプラグが濡れている、傷んでいる
- 焦げたようなにおい、異常な音、異常な熱がある
- 本体を傾けたり分解したりしないとフィルターを外せない
- 交換後も水の濁りや異臭が続く
- 指定外のフィルターを使ってしまった
特に、水道直結型の配管や冷却・加熱部分を分解すると、水漏れや故障につながることがあります。保証や保守契約の条件に影響する場合もあるため、自己流の修理は避けてください。
ウォーターサーバーのフィルター詰まりを防ぐには
フィルターの交換時期を過ぎて使い続けないことが、基本的な予防策です。交換日を本体やスマートフォンに記録し、交換後は指定された通水やリセット操作を行います。
また、給水口や受け皿を説明書の頻度で清掃し、タンクに入れる水の種類や保管方法もメーカーの案内に合わせます。フィルターの使用量や交換時期を自己判断で延長せず、流量の低下、味やにおいの変化がないかも確認してください。
まずは水漏れの有無、ボトルやタンクの装着状態、フィルターの交換時期を確認します。外側の清掃や説明書にある交換作業で直らない場合は、本体を分解せず、メーカーや契約先へ相談するのが安全です。







