宅配水は災害備蓄に使える?

宅配水は災害備蓄に使える?

宅配水は災害備蓄に使えます。ただし、宅配水だけに頼るのではなく、未開封の水を必要量確保し、停電時でも取り出せるか、配送が止まった場合に何日分残るかまで確認することが大切です。

宅配水を災害備蓄に使える理由

宅配水のボトルやパックに入った水は、未開封で賞味期限内であれば、飲料用や調理用の備蓄に利用できます。普段から使いながら買い足す「ローリングストック」にすれば、期限切れも防ぎやすくなります。

一方で、宅配水は定期配送を前提としていることがあります。大規模災害では道路状況や停電などにより、次回の配送が遅れたり、一時停止したりする可能性があるため、配送されることを前提に備蓄量を決めないようにしましょう。

備蓄する水の量はどれくらいか

災害時の飲料水は、1人1日3Lを目安に、最低3日分、できれば1週間分を用意します。これは飲み水だけでなく、調理に使う水も含めた目安です。

人数 3日分 1週間分
1人 9L 21L
2人 18L 42L
4人 36L 84L

たとえば、1本12Lの宅配水なら、1人の3日分は1本では足りません。必要量(L)を、1本あたりの容量で割り、端数を切り上げると、必要な本数を計算できます。

なお、手洗い、洗顔、トイレなどに使う生活用水は、飲料用とは別に考えます。浴槽に水をためる、給水袋を用意するなど、飲めない水の備えも必要です。

災害時に確認したい宅配水の種類

宅配水は、ボトルの形や給水方式によって、災害時の使いやすさが変わります。

種類・方式 災害時の確認点
硬いボトルを交換するタイプ 未開封ボトルを保管しやすい一方、重くて持ち運びにくいことがあります。
使い捨て容器を交換するタイプ 容器が小さく分かれている場合は、必要な分だけ運びやすいか確認します。
水道直結型 断水すると給水できないため、別途、未開封の飲料水を備蓄します。
電動ポンプで給水するタイプ 停電時に給水できるか、手動ポンプや非常用電源に対応しているか確認します。
重力で給水できるタイプ 電源がなくても使える場合がありますが、製品ごとの仕様確認が必要です。

「ボトルに水が残っている」ことと、「停電中でも取り出せる」ことは別です。契約中の機種について、停電時の給水方法を取扱説明書やメーカーの案内で確認してください。

宅配水を備蓄に使うときの注意点

未開封の水を別に残しておく

サーバーに取り付けた水は、停電や故障によって取り出しにくくなることがあります。災害用には、未開封のボトルやパックをサーバーとは別に確保しておくと、給水機能が使えない場合にも対応しやすくなります。

保管場所を確認する

水は重いため、棚の高い位置ではなく、床に近く、すぐに持ち出せる場所に保管します。直射日光や高温を避け、容器が破損しない場所を選びます。

地震でサーバーが倒れる可能性もあるため、転倒防止対策を行い、避難経路をふさがない位置に置きます。

賞味期限を定期的に確認する

備蓄用の水も、容器に表示された賞味期限を確認します。期限が近いものから普段の飲用に回し、次回配送分を保管する方法なら、無理なく入れ替えられます。

開封後の水は、容器や給水方法によって保存条件が異なります。開封した水を長期間保管せず、製品の表示や取扱説明書に従って使い切ってください。

配送停止に備える

宅配水の配送が災害後も通常どおり続くとは限りません。次回配送日までに使う量だけでなく、配送が数回遅れた場合にも足りるかを確認します。

災害時の配送対応、配送休止の手続き、停電時の問い合わせ方法などは、契約しているサービスごとに異なります。契約書や公式の案内で確認し、連絡先をスマートフォン以外にも控えておくと安心です。

宅配水だけで備えるのが難しいケース

次のような場合は、宅配水とは別にペットボトルなどの飲料水も用意したほうがよいでしょう。

  • 水道直結型で、断水すると水が使えない
  • 停電時にサーバーから給水できない
  • ボトルが大きく、持ち運びや注水が難しい
  • 次回配送までの在庫が少ない
  • 家族に乳幼児、高齢者、持病のある人がいる
  • 避難時に自宅の宅配水を持ち出せない

特に、避難所へ移動する可能性がある場合は、大容量ボトルだけでなく、持ち運びやすい小容量の水も準備しておくと使い分けやすくなります。

宅配水を災害備蓄にするための確認手順

  1. 契約している宅配水のボトル容量と、現在の在庫本数を確認します。
  2. 家族の人数に「1人1日3L」と「備蓄日数」を掛けて、必要量を計算します。
  3. 停電時や断水時に、水を取り出せるかを取扱説明書で確認します。
  4. 未開封の水を、サーバーとは別の取り出しやすい場所に保管します。
  5. 賞味期限と次回配送日を確認し、期限の近いものから使います。
  6. 不足分を、ペットボトルなどの飲料水で補います。

この手順で確認すれば、「水の在庫はあるが、停電で使えない」「配送が止まると数日分しか残らない」といった問題を見つけられます。

宅配水は災害備蓄として利用できますが、未開封の水を必要量確保し、停電時の給水方法と配送停止への備えを確認することが条件です。まずは家族の人数と目標日数から必要量を計算し、足りない分を追加してください。